イメージ描画法カウンセリングの事例紹介
・イメージ描画法を体験した5名の事例を紹介します。
・1回の面談で完結した様子を要約しています。
・問題に立ち向かう相談者の心の様子や、相談者が何を選択するようになったのか、その変化にご注目ください。

頼まれ事を断れなくて辛い (30代後半主婦)


<相談内容>
アルバイト先やママ友からの頼み事が断れません。本当は自分にも時間がないのに、相手の方が自分より困っていると思ってしまい、迷ったあげくに受けてしまいます。 結局、いつも必ず後で後悔して、自分のことが嫌になります。


<望み>
本当は自分にも都合があると、その場で伝えられるようになりたいです。


<悩んでいるときの体の感覚>
ん~ 後悔するときは心臓の下の方が熱くなる感じるのと、後頭部のあたりも重苦しい感じがします。


<ひらめきを浮かべる前のイメージの探求>
重たいハッキリしない雲が浮かびました。それに包まれている感じです。いつも視界が悪いもやもやの中にいる感じかな? わたし、相当前からこの雲に取りつかれる気がします!多分高校の頃からです。この雲みたいなものを感じると、なんでも私が悪くて、我慢しなくちゃいけないって気になるんです。・・・あ~でも間違いなくこれ私の中にあります。これって一体どうしたらいいんですか?

               


<ひらめきが浮かんだ後の展開>
私いま、雲を思い切り吹き飛ばしてみました。 あー気持ちいい!これを吹き飛ばしてみただけで、こんなに気持ちよかったんですね。 雲が晴れたら綺麗な景色まで見えました。 ・・・私、分かりました!雲の重苦しさを感じていたいのか、どちらを選びたいのかってことですよね。 自分でいまハッキリ感じました。 こんなにハッキリ分かったらもう決めました。私はちゃんと自分の力で雲を吹き飛ばす方を選ぶ決心をします。 だって、こんなに気持ち良さが違うんですもの。

             


<後日談>
また迷いが始まったら、心の中で息を吹きかけています。少しづつですが、正直に自分の都合を言えるようになってきています。イメージが思い浮かんだときの嬉しい気持ちを大事にしています。


  
 
 

最近会社ですぐにイライラしてしまう (40代前半企業家)


<相談内容>
仲間たちと始めた会社です。人数が少ないのですが、仕事量が増えてきて、最近社内の空気がギスギスしてきてるんです。 自分もいままで感じたことのない程イラついてしまうんですよね・・。ほんとにすぐに沸騰してしまうんです。 このままじゃまずいって思うんです。でもとにかく我慢できなくなってきてるんです。


<希望>
とにかく、まず、すぐに頭にこないようになりたいです。 周りの雰囲気に飲まれずに、もっとしっかり状況を受け止められる自分でいたいです。こんなにすぐに怒らずに、少し間をおいて気持ちを整理できるようになりたいです。


<悩んでいるときの体の感覚>
まさに一瞬で体の芯が熱くなって沸騰するような感じです。間違いなく年々早くなってます!


<ひらめきを浮かべる前のイメージの探求>
地面に開いた穴からどんどん煙が出てくる感じがします。煙で視界が悪くなってイライラします。 体にもまとわりついて凄く不快です。 あとこの煙、だんだん熱くなるんです。 それが嫌なんだ。      

             


<ひらめきが浮かんだ後の展開>
バカラのグラスでふさぎました! 最近自分のために買ったんです。抑えきれるか心配だったけど、やってみたら大丈夫!ここでバカラを使うなんて自分でも驚きました。でもバカラは結構重いし、熱にも強いんですよ。まさかバカラをこんな風に使うなんて(笑) でも久しぶりに穏やかになれた感じがします。 それに、いま気持ちいい感じです。 

            
           


<後日談>
よもやバカラで抑えられることに驚きました。 いまはイライラしてきたら、 一旦心の中でバカラをかぶせてます。 そうすれば、怒る前になんとか考える時間を持てるようになりました。でもたまにわざとコップでふさがないときもあります。(笑)


 
 

人間関係がうまく築けない (10代後半大学生)


<相談内容>
人間関係が築けないことが悩みです。 というか自分から深い付き合いをしないように避けてしまうんです。 大勢の人も苦手です。人とかかわりたいけれど、自分が傷ついたり、相手を傷つけてしまうのが怖いんです。でも友達がたくさんいそうな人を見ていると羨ましいなって思うんです。 


<望み>
人と接するときに、ストレスを感じないでいられるようになりたい。怖いって気持ちがなくなったらいいのにって思います。


<悩んでいるときの体の感覚>
人と話さなきゃって思うとすごく全身が緊張するのと、上あごと下あごが、ものすごい重さになっちゃう気がします。 口が開かない感じです。わかりますか?


<ひらめきを浮かべる前のイメージの探求>
なんだろう・・すごく暗い部屋なのかな? 大きさですか?10畳くらいはありそうです。 部屋の中に椅子が一つだけあります。 扉はあるけど厳重な鍵がかかってます。他にはなにもない。窓もないです。 扉の外には何人かの人が話してる声が聞こえてくるけど、何を話してるのか分からなくて不安です。ここは空気もよどんでいて息苦しいです。

                


<ひらめきが浮かんだ後の展開>
勇気を出して扉を開けてみました。 瞬間的に風が入ってきてすごく気持ちいいです。 (深呼吸をする様子) 私いま分かりました。 私の中には外が怖いって思っている私もいるけど、それよりも外が気持ちいぞって思える私もいるんですね。そういう自分もいたんだってことが分かって嬉しいです。人や外の世界を怖がる自分しか知らなかったから、それをどうにかしなきゃって思ってましたけど、私にはもう一人外を好きと思う私がいたんですね。
(内にいた自分にも感謝するアドバイス後)そっか、怖がってる私を元気な私が守ってあげればいいんだ!そういうときはポケットに入れて守ってあげようかな(笑顔)

                


<後日談>
部屋の中で一人でいないで、自分を信じて外に出よう。 本当の私は、相手のこともちゃんと知りたいんだって思えるようになりました。まだまだ人を怖いと思うこともあるけれど、もうあの部屋には戻りたくないです。それよりも、扉を開けたときの風の気持ちよさを思い出すようにしています。 


 
 
 

サークルで自分が居てはいけない気がしてしまう (50代自営業)


<相談内容>
健康のため最近テニスサークルに入会したんです。 まだ十分なじめていないせいもあると思うんですが、自分が一番下手で迷惑をかけているって感じるんです。 もともとのメンバーでやってるときは皆盛り上がって楽しそうなんですけど、自分が試合に加わると、「あーまたか」って思われているのを感じるんです。 もちろん誰もそんなこと口では言ってないです。 笑顔で迎えてくれ し・・。 一人でも努力しているけど、サークルに行く日がだんだん辛くなってきてるので辞めようかどうしようか迷っているんです。 


<望み>
皆の本当のところは分からないです。でも出来るなら自分は辞めたくないです。もっと楽な気持ちで参加できるようになりたいです。


<悩みを感じているときの体の感覚>    
週末今日もテニスだって思うと、まず憂鬱な気持ちになります。 ため息が出て、 今日も失敗するかもって思うと、喉の辺りが締め付けられる感じです。


<ひらめきを浮かび上がらせる前のイメージの探求>
これは見せたくないものを隠している布です。 自分でも見たことはないけど、のイメージ中は人が嫌悪するような嫌なものです。 布にささっている棒は、この悪しきものを成敗する棒です。人に迷惑かけそうなときは、この棒で中のものを懲らしめる棒です。

             


<ひらめきが浮かんだ後の展開>
あっ棒の意味が違ます!この棒の意味がぜんぜん違うんです!不安なら布から出てこいって、つっついているんです。 なんだか可笑しいですね。 成敗する棒じゃなくて、不安ならもっと努力しろっていうスイッチ棒だったんですよ。嫌われるのが心配するなら、さっと努力しろっていう意味なんだ!それも納得できます。 だって実はさっき話たよりもっと努力してるんです。

             
 (絵は変わらずに、解釈が変わりました)


<後日談>
映像の変化はなかったけど、意味が真逆になったことには驚きました。でも棒の真意が分かって良かったです。あれから不安になるのは諦めました。 一番下手なのは変わりませんからね。でも、だかこそ一番努力してやるって思えるようになりました。 不安を感じたら棒でつっついてます。その気持ちに集中しているせいか、もう前のようには不安は感じなくなりました。


友人に誤解されて傷ついた(20代前半OL)


<相談内容>
先日友人の彼のことで誤解されて傷つきました。 彼も同じ会社の人なので、私が彼と仲よさそうに見えたらしんです。 私にしてみたらその人はタイプじゃないですし、二人が付き合ってるもの知ってますからありえないです。いまはもう誤解はとけたんですけど、K子さんにそう思われたのがなんだか飲み込めなくて、いまでも気持ちが晴れないんです。K子さんとも前のようには話せなくなってしまって・・。ただ会社が同じなので、このままだと自分も辛いなって思っています。


<望み>
もしできるならもう少し心を丈夫にしたいっていうか、こんなこともあまりストレスを感じないようになりたいです。


<悩んでいるときの体の感覚>
とにかく誤解されたのがショックだったんですけど。 あの事を思いだすと、悲しいというか、嫌だなって思います。 感覚で思い出すとなんだろう。 とかくに傷つけられて、それが修復できていない感じなんです。


<ひらめきを浮かべる前のイメージの探求>
緑色の大きな「まゆ」みたいなものです。 とても綺麗な緑だけど、表面はすぐに割れてしまいそうな、傷つきそうな薄いものです。多分中には、私が入っている感じがします。それを外から見てるのは不思議ですね。 中の私はまゆが壊れたりしないか心配しています。 まゆを守るのが大事だと思っています。 あ~考えてみたら、このまゆずっと昔から自分の中にある気がします。 今回これが傷つけられたんですね・・!でもこれどうしたらいいんでしょう。

               


<ひらめきが浮かんだ後の展開>
すごくいいアイデアを思いつきました。 まずこのまゆを家みたいにしちゃうんです。 扉もあけて、窓も作っちゃいます。 それで中に明るいランプをつけちゃうんです。 いま描いてみますね。 ほら、かわいい! そしてこれ、すごいんですよ。 スイッチを切って、扉や窓を閉めたら、元通りにもなるんです。 すごくないですか! これなら自分で気分を入れ替えられます!

               


<後日談>
K子さんに誤解されたショックはまだ覚えています。でも、それを味わっていたいか、気分を入れ替えたいかは自分で選べるようになりました! イメージの中でまゆのランプのスイッチをいれるんですよ。しばらくは、この感覚の練習をしてみようと思っています。


 

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スタジオの室内風景