<怖れや不安への対処方法の紹介>
相談者の方が感じている「怖れや不安」との向き合い方は、カウンセリングの中でも大きな課題となってきます。この「怖れや不安」にセルフで対処する「簡単な対処法」と、カウンセリングで行う「本格的な方法」をご紹介したいと思います。
 


 「楽しそう回路」と「怖そう回路」の存在に気づくことから始める
これはアクラの自論でもありますが、私達の心には「楽しそう回路」と「怖そう回路」の二つの回路が備わっています。
 
たとえば「子供達の遊びの教室」にボランティアでやってきたお兄さんがいたとします。 その姿を見た瞬間に興奮して「遊ぼう!」とさけぶ子供と、見知らぬ姿をみてあわてて身を隠す子供がおります。
 
どちらの回路で「お兄さんを知覚したか」の差がここに現れています。               
 
私達は右手も左手も両方使うことができます。しかし普段は無意識のうちに利き手を使います。これと同様に私達は「楽しそう回路」と「怖そう回路」の両方を使うことができますが 、無意識のうちにどちらかをメイン回路としています。 果たしてあなたはどちらの回路をメインに使っていることでしょう。
 
 
(楽しそう回路を使う練習)
ここに悩みの相談にきた青年がおります。この青年は「仕事に自信が持てない」という悩みに向き合おうとしてます。       
 
しかしながら、その努力をはばむ上司が存在します。 
   
その上司は青年の日頃の様子にかなり苛立っています。そんな怒りの気持ちがあるが故に青年に厳しい言葉をぶつけてきます。青年はその上司が怖ろしくて、なかなか仕事だけに集中することができないでいます。               
 
話を聞けば、青年は子供の頃から年上の人間を「怖い」と感じてしまう傾向があることが 分かりました。まさに「怖そう回路」が働いているのです。               
 
このような状況を脱するには「楽しそう回路」を使ってみることが有効な手段となります。 しかし、どうしたら「楽しそう回路」を使えるようになるのでしょうか?   
 
 
(状況をゲーム化する)       
「楽しそう回路」を使うシンプルな方法が一つあります。       
簡単な方法としては「上司が怒る」という状況をゲーム化してしまうのです。
 
たとえば「上司が3回起こったら自分を癒すために美味しいデザートを買う」
「もし5回起こったら特別に素敵なことが必ず起こることにする」
などのように、状況をゲーム化してしまうのです。   
 
すると不思議なことに、上司が怒るのを楽しみにする自分が現れて来ます。そんな新しい自分が登場してくると、怖ろしくてたまらないという状態が少しづつ緩和していくのが分かります。
 


怖れや不安を引き起こす「観念」と向き合う方法
自分でもハッキリとした理由が分からないまま、ある人をとても苦手に感じてしまったり、ある事柄に対してどうしようもなく臆病になってしまうことがあります。
 
「あの人の声を聴くと何故か嫌な感じがしてしまう」
「人前で発言するのがどうしても怖い」
 
このような怖れや不安は、無意識に摺り込まれている観念によって引き起こされます。
観念とは私達の安全を守るために働く「自動警報装置」のような存在でもあります。
 
アクラでは、この観念に向き合う方法として「イメージ描画法」という心理技法を用意しています。 こちらもまた「楽しそう回路」の特性を使って、観念の影響を弱めていく技法の一つですが、詳しくは「こちらのページ」で紹介しております。
 


 
 
 
 
 

脳活アート教室


 
アートでの脳活がおすすめです。

 

スタジオの室内風景